すっかり冷え込んできました。
龍神村にも冬の気配が漂いはじめています。
今朝は早起きをして、肩を震わせつつ天を仰げば、
キンキンに冷えた夜空に惜しげなく星星。
北海道で生まれ育ったからでしょうか、
七夕の天の川はロクに見上げたこともない。
秋の15夜に団子を供えたこともない、
僕にとって(今のところ)最も清らかで、
つまり最も自分から遠く、
それゆえか最も美しく感じるのは冬の星空です。
北国の厳冬期、在るもの全ての上に等しく雪は降り積もり
塵芥、アスファルトの道路、カラートタンの屋根、
道端のゴミ、生活の雑踏、犬の小便、昨日の過ち、生命のざわめき・・・
そういったものは天から降ってきた、
手のひらで溶けてしまうもので眠らされてしまう。
あるのは、月光星辰の遠い光と、それに照らされた雪原のほの青い明るさ。
夏の満点の星空は僕を踊らせてくれる。
冬の星空は遠くへ想いを馳せさせる。
そんな気がします。
話が逸れた・・・。
15・16日の梅樹庵展はそんな季節の境目で、
午後3時くらい、太陽が山にかくれると冷え込んできて寒いくらいでした。
土曜日は天気にも恵まれて、沢山の方が梅樹庵の食事を楽しみ、
展示を見てくださった。
翌日曜日は、予報通りの雨。
村内で催されていた実業団駅伝のランナーも寒かったんじゃなかろうか?
ともかく今回、個人として初めての発表を
梅樹庵という素敵な場所で出来たことを感謝しています。
何が素敵なのか?
そもそも素敵とはなんなのか?
え~、広辞苑によると素敵とは・・・
自分の好みに合っていて、心をひきつけられる様。とある。
そうそう。そんな感じです。
太い龍神杉の梁、障子の白、庭の無造作な(笑)緑、龍神の空気。
オーナーの竹内夫妻の人柄。
それらが調和しているのが魅力になっているのでしょう。
箱に加えて梅樹庵は料理が美味しい。
料理の質に比べて、値段はとても良心的。
だから何度も来る人が多いのでしょう。
あ、観光案内人みたいな気分になってきた。
多言で茶を濁すべからず。
このくらいにしておこう。
29・30日は茶房・梅樹庵の今年最後の営業日です。
展示は木工の石田 徹さんと、小川和彦さんの、木と漆の器。
僕も楽しみにしています。
沢山の方々の助けのもと、二日間の展示を終了することができました。
来て下さった方々、裏方を支える方々、そして竹内シェフ・マダム恵美子・・・
ありがとうございました。
厨房の竹内シェフ
ではまたー。
寛
2008年11月21日金曜日
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